では、硬水と軟水では、いったいどちらが、日本人の健康には適しているのでしょうか。
「日本は軟水の国だから、日本人には軟水が最もあっている」という人がいます。私も今、「一万年前から祖先が飲み続けてきたような水が上い」といったばかりです。しかし、心筋梗塞や脳梗塞を防ぐ長寿の水とは、アルカリ性の硬水です。
結論からいえば、硬水も軟水も水は水。軟水を飲み続けてきたから、軟水を飲まなければいけないという理屈はありません。汚染のない天然の水ならよいのです。
そのうえで、「自分の体調にあった水」をぜひ探してください。
いま、ちまたではちょっとおもしろい現象が起こっています。
天然の炭酸水が輸入されたとき、私は「これは絶対に売れない」と思いました。そのくらい発泡感がきつく、苦みも強く感じたからです。ところがいま、アクアパーなどでは炭酸水がよく売れるといいます。炭飲水には疲労物質を即座に分解する物質が入っているため、これを飲むと疲れがスーツと引いていくように感じます。だからこそ、疲れている人には炭酸水が「おいしい」と感じられるのです。
また、「コントレックス」などの超硬水も苦みが強く、飲みなれていない人には、少々飲みにくい水です。ところがいま、これを愛飲する20代、30代の若い女性が増えています。女性は便秘に悩む人が多いのですが、超硬水には排便作用があり、飲むと便がスルリとでます。その心地よさが、その水をおいしいと思わせるのです。
体調にあった水をおいしいと感じるように、体はできています。だから、おいしいと体が感じる水を飲めばよいのです。
ただし、水の本当の昧は一口飲んだだけではわかりません。軟水に慣れた人は、初めて硬水を飲むと苦いと感じるかもしれません。
でも、体調に適した水を飲み続けていると、やがてその水をおいしいと感じるようになるはずです。