通常、空気中の酸素濃度は21パーセントです。ところが都市部では、排ガス汚染や、地下やビルなど密閉された生活空間などの影響により、酸素濃度は二〇パーセントしかないとされています。
わずか1パーセントの差ですが、この1パーセントの不足は体にとっては大きな負担。ストレスや疲労が蓄積するほか、集中力の低下や動悸、めまいが生じる恐れもあるのです。
そこで近頃ブームとなったのが、酸素産業です。酸素バーや酸素カプセルなどが都市部にはたくさんできました。
また、水に多量の酸素を溶かしこんだ高濃度の酸素水も広く売られています。酸素水は集中力の向上や疲労回復、美容、ダイエット、二日酔い防止に効くといわれています。
実際、アスリートが酸素水を飲んだら成績が伸びたとか、植物にあたえたら生長が早まったという研究結果も報告されています。
一般によい水の条件としてあげられるものに、「クラスター」があります。
酸素原子と水素原子が結合した水分子は一つ一つ手をつなぎあい、一つの集合体となります。それがブドウの房(クラスター)のようであることから、水分子の集合体をクラスターと呼ぶようになりました。さらにクラスターが集まって水となります。
このクラスターが小さいほど「味蕾(舌の味を感じる部分)」にすっぽり収まるので味もよく、細胞への浸透率が高いので体にもよいとされます。つまり、「クラスターが小さな水ほどよい水」と一般には評価されているわけです。
日本人には湯ざましを飲む習慣があります。
水道水でも一度沸騰させれば、水に混入する雑菌や有害物質を取り除け、安心な水になると思われるのでしょうか。赤ちゃんの水分補給に使ったり、おなかをこわしたときのお茶がわりにしたり、一般に体に優しい飲み物とされています。
水を沸騰させれば、たしかに塩素は飛びますし、殺菌効果もあります。けれども、トリハロメタンの量は増えます。トリハロメタンは塩素と有機物が化合してできる物質です。熱が加わるとさらに化合しやすくなり、温度が高くなるにつれトリハロメタンの発生量はどんどん増えていくのです。
私たちにとって最も身近な水、といえば水道水です。私たち日本人は、蛇口をひねればいつでも水をふんだんに使うことができます。
しかし、水道水はもはや「まずい」だけでなく、「危険な水」となっています。水道水を飲み続けては、健康を害する心配があるのです。
日本の水をまずくした原因は、塩素の注入です。生活排水や工業排水、農業排水によって汚染された河川や海、地下水の汚れを除くために浄水場で塩素が大量に加えられます。しかし、塩素で消毒することによって、日本の水道水は雑菌が棲めないかわりに、トリハロメタンという有害物質を含んでしまいました。
トリハロメタンは、浄水場で塩素殺菌を行う際に発生する発がん性物質です。体内に入ると中枢神経や肝臓、腎臓などの臓器にも重い負担がかかります。また、アトピー性皮膚炎やぜんそくを悪化させ、集中力の低下や疲労感、イライラなどの精神的な障害もでてきます。さらに、最近ではトリハロメタンを含む水道水を摂取し続けると、流産の確率がかくだんに高まるとの研究結果も報告されているのです。
人間が人工的につくった水のなかには、「死の水」と呼ばれるものがあります。それは、蒸留水です。
水を沸騰させ発生した水蒸気を冷却すると、凝縮され、再び水に返ります。その蒸留水は有機物や無機物が除かれた、クリーンで純度の高い水です。「異物が除かれた純度の高い水だから体によさそう」と思うかもしれませんが、とんでもない誤解です。
蒸留水のなかに金魚を入れると、いっぺんで死んでしまいます。なぜなら、蒸留水には酸素がまったく溶けていないからです。魚は水中の酸素を得て生活していますから、酸素がなければほとんどの魚は死んでしまいます。人間も同じです。絶食状態で蒸留水を約1.8リットル飲むと死にいたるといわれます。蒸留水は医薬品の実験や化学上の操作に使う水であり、飲んではいけない水なのです。
アルカリイオン水よりさらに積極的にがん細胞を抑える水があります。その名もスーパーライトウォーター。スーパーライトウォーターとは、日本語に直すと「重水減少水」。地球上の水には、どの地域を調べても重水という成分が含まれます。この重水は、がん細胞の増殖に必要な成分で、重水を確保できる環境では、がん細胞は分裂を繰り返し、増殖を続けます。反対に、がん細胞から重水を取り除くと、がん細胞は分裂できなくなり、やがて栄養失調になって死滅します。
人間の体内では、たえずがん細胞が発生していることをご存じでしょうか。少ない人では三〇〇個、多い人で五〇〇〇個、体内では毎日がん細胞か生まれています。
ただし、すべての人ががんになるわけではありません。
体内ではThl細胞に代表される免疫細胞が、がん細胞を増殖させないようたえず働いています。しかし、免疫力が落ちているなどで、Thl細胞などがうまく働かないとがん細胞は増殖を続け、がん化していきます。ところがスーパーライトウォーターには、たとえ本人の免疫力が落ちていても、水の力によってがん細胞を増殖させない作用があるというのです。
最近、にわかに注目をあびているのは、「水素水」です。
東邦大学の石神昭人准教授と東京都老人総合研究所などの研究によると、水素ガスを飽和状態まで溶かした「水素水」をマウスに与えたところ、脳に蓄積していた活性酸素の量が減ったことが実験で明らかになったといいます。
この論文は、オランダの学術誌『バイオケミカルーアンドーバイオフィジカルーリサーチーコミュニケーションズ』で発表されました。
マウスは、人間とは違い、抗酸化作用のあるビタミンCを自らの体内で合成することができます。ですから実験ではまず、マウスのビタミンCの合成に関係する遺伝子を壊し、活性酸素が脳内にたまりやすくしました。
活性酸素は、その名のとおり活動力の強い酸素であり、体内の細胞を酸化させて傷つける作用があります。遺伝子内の核酸にとりつけば、正常な細胞をがん細胞へと変質させますし、悪玉コレステロールと結びつけば動脈硬化の原因になります。皮膚内のコラーゲンにとりつけば、しわやたるみなど皮膚の老化を招きます。ほかにも、糖尿病、リウマチ、アルツハイマー病、胃潰瘍など、活性酸素が原因となって発症する病気はなんと二〇〇を超えるといわれます。活性酸素はまさに万病のもとなのです。
現在、医学界ではこの活性酸素を危険視し、除去するためのさまざまな研究が進められています。その一つが、活性酸素を吸収する作用があると研究発表された「還元水(電解還元水)」です。一九九七年、九州大学農学部の白畑宵隆教授(現在は大学院農学研究院所属)と日本トリムの研究グループが共同研究の末に発表しました。
アルカリイオン水を常用するには、二つの方法があります。
一つはペットボトルを購入する方法。アルカリイオン水はペットボトルでも市販されています。この場合、天然水を電気分解したものが多く、おいしい軟水を飲めます。ただし、pH値は決まっていて、体調に合わせてpH値をかえることはできません。
もう一つは自宅に整水器を取りつける方法。この場合は水道水を使うことになります。水道水に含まれる塩素や雑菌、カビなどの不純物を、浄水機能を使って取り除き、トリハロメタンや溶解性鉛などの有害物質も除去します。その浄化した水を電気分解して、アルカリイオン水や酸性水をつくります。
整水器を使うメリットは、アルカリイオン水をいつでも気軽に飲めることです。
さらに、体調にあわせてpH値をかえられます。高いpH値の水を飲むと気分が悪くなり、嘔吐することもあります。初めはpHを8~9と低めに設定し、二週間ほどかけて少しずつpH値を上げ、最終的にpH9~9.9を毎日飲むと効果的です。
天然の水とは反対に、あえて人の手を加えることによって健康効果を高めた水もあります。「特別な機能を付加した水」という意味で、「機能水」と呼ばれる水です。
ただ、機能水とは科学用語ではなく、定義もありません。定義がないだけに、自称「機能水」が市場には氾濫し、「万病に効く驚異の機能水!」などと誇大に宣伝している水もあります。なかには科学的データを集めて報告しているものもありますが、根拠のあやしいものや、理論を間違えているものが少なくありません。
今のところ、「機能水」と厚生労働省が認めるのは、アルカリイオン水だけです。
アルカリイオン水とは、水を電気分解してできるアルカリ性の水で、電解水の一つに入ります。純粋な水はpH7の中性ですが、カルシウム化合物を添加し、電極を浸して電圧をかけると、陰極で水素が発生し、アルカリ性の水をつくることができます。